導入事例

仕事の分担とASPの活用で残業0へ

会社名 株式会社佐伯建設
ご担当者 土木工事部 土木工事課 課長代理
三浦 大吾様
発注機関 九州地方整備局・九州農政局・大分県など
導入前の課題
書類提出の負担も多く、それに伴い残業も常態化
解決方法
ASPの利用はもちろん、2名以上の体制を整備し業務分担
効果
書類提出の負担は軽減。残業もほぼ0へ


現場クラウドOne(以下One)を利用された感想はいかがでしょうか?

今までは、発注者の希望もあり他のASPも利用する機会はありましたが、個人的にはOneの方が使いやすいように思います。
特に書類の再利用ができる機能は便利ですし、サポート体制も充実しているので安心して使うことができます。

ASPの導入によって改善されたことはなんでしょうか?


書類提出の度に現場を離れなければならないことは負担になっていましたので、ある程度書類を溜めてまとめて持っていくという方法をとっていました。
ASPであれば持参の手間がないので、書類を作成したらすぐに提出できます。
変更の多い工事では、変更部分が出てくる度に打ち合わせ簿を交わす必要がありますので、ASPは非常に便利です。
紙の時は事前に口答で返事をもらっていますが、書類の返却は竣工時にまとめて返却されることもあり、記憶に頼る部分も多くありました。
ASPであれば双方で承認したことが記録になるので、曖昧な部分もなくなりました。

ASP導入後、残業時間の変化はありましたか?

今は、私はほぼ残業していません。
ASPのおかげで移動負担も軽減され、現場に常駐できるので仕事も捗ります。
ASP利用以前は書類作成も多く、17時の発注者の業務終了予定時間前に提出しなければいけないという制約もあったので、
常に残業が発生しており、以前は23・24時帰宅が当たり前でした。
また、当社の『残業はさせない』という方針もあり、どの現場も必ず2名以上の体制をとっています。
今担当している現場では、若手には現場管理に集中してもらい、私がフォローに入る形をとり、その代わり書類作成は全て私が担当しています。
分担することで残業はなくせていますが、人手不足で1名体制にならざるをえない会社では、当然、残業は発生すると思いますし、ASPを使わなければ、残業はさらに増えると思いますよ。

「若い人が書類を覚えない」という話も聞きますが、若手の方には書類作成を任せないのですか?

私は、先にデータの中身をしっかり作りきるように仕事を覚えたほうが良いと考えています。
やはり仕事全体をイメージできていると、書類の作成スピードは圧倒的に早くなります。
またASPの存在もあって、年々書類の作り方が変わってきています。
書類の簡素化という動きもあり、10年で相当変わったように感じます。
また大分県では、書類の簡素化が非常に進んでおり、ちょっとした変更で出していた書類も不要になっています。
なので、書類作成は担当になった際に覚えても十分だと私は考えています。
もちろん、作成した書類の閲覧はしてもらい、どのような書類を提出しているかは覚えてもらうようにしています。

Oneで書類回覧以外に使っている機能はありますか?

掲示板機能を利用して、安全協議会に参加している10社でグループをつくり、持ち回りの安全パトロールの結果をまとめる形で各社に共有しています。そして各社がそれを自由に活用できるようにしています。
毎月報告をあげることで記録として残りますし、1つのアピール材料になります。
また、メッセージ機能では、発注者との大容量データ(図面など)のやりとりで使っています。
最近ではUSBやハードディスクでのデータの受け渡しができなくなりましたからね。

その他に工夫して使われている部分はありますか?


上司を閲覧ユーザーとして追加し、いつでも状況を確認してもらえるようにしています。
私が病気で不在という場合でも、経過が分からないとフォローもしにくいですし、ある程度流れが見えていれば現場の対応も可能になりますので。

逆にデメリットはありますか?

ASPになって発注者と対面で話す機会は少なくなったように思います。
確かにコロナ禍で対面頻度が減ったこともありますが、現場の難易度や困難さを理解していただけているのか?という不安を感じています。
遠隔臨場も始まったのもありますが、時には現場に来てもらわないと大変さが伝わりにくいこともあります。
ですが、ASP活用のメリットは大きいですし、より上手に現場の状況を伝える工夫が必要ですね。